令和6年3月19日(火)、東京都教育委員会より先生方の異動が発表されました。それを受け、今までは次年度に行われていた「離任式」を、年度内に行うこととなりました。「令和5年度 修了式」を終えたばかりの体育館に、6年生も加わります。今年度最後、綾瀬小学校の全校児童がそろう時です。寒の戻りでまだ開花していない桜とは裏腹に、綾瀬小学校の体育館では児童たちの笑顔の花が満開でした。

 まず、校長先生から、今年度いっぱいで綾瀬小学校を去られる先生方の紹介がありました。異動される先生、退職される先生、産休・育休を取られる先生、教職大学院教育でさらなる研鑽を積まれる先生。様々な理由で綾瀬小学校とお別れする先生方がたくさんいらっしゃることに、子供たちは何とも言えぬ感情になったのでしょう。「どうして?」とか「えー!!」とか、心の声が出てしまう場面もありました。

 次に、代表児童の皆さんから、離任される先生方へ「お別れの言葉と花束の贈呈」です。お手紙と花束を渡し、それぞれの先生へ向けてお礼の言葉を伝えることができました。

 最後に、離任される先生方お一人ずつから「お別れの言葉」をいただきました。
 トップバッターの小坂校長先生からは、常日頃からお話ししてくれていた「自分のリーダーになってください」とのメッセージ。お話の最後に、「1+1=」とみんなに投げかけると、「3以上!!」と子供たち。ずっと忘れぬ合言葉ですね!
 続いて、各先生からも数々のお言葉をいただきました。先生方の「綾瀬小学校での思い出」や「児童たちへ向けたメッセージ」にきちんと耳を傾けながら、子供たちは別れの時をしっかりと受け止めているようでした。

 時の流れはあっという間で、離任される先生方の退場の時間となりました。各学年、感謝の気持ちを込めて花道を作り、先生方を送ります。「ありがとうの花」のピアノ伴奏が流れ始めると、みんな口々に歌い始めました。総勢800人を超える児童たちの花道は長く、全学年の花道を通っての退場です。1年生、2年生と順に体育館中を廻り、ハイタッチや握手をして笑顔でお別れをしていました。最後、6年生の花道を通ると、ついに体育館から退場の時。先生方の背中が見えなくなるまで、拍手をしたり両手を振り続けたりしている児童もたくさんいました。

 日本では、『春は出会いと別れの季節』と言われます。慣れ親しんだ環境が変わってしまうことは、誰しも簡単なことではありません。大切な人たちや通い慣れた場所との別れは、とても辛く淋しいものです。しかし、そこからまた新たな出会いがあります。旅立つ側も残る側も慣れるまでは大変なことも多いと思いますが、お互いに次のステージでさらに成長し、また出会うことができたら嬉しいですね。

 綾瀬小学校から旅立たれる教職員の皆様、今まで本当にありがとうございました。次の場所でも、さらなるご活躍をお祈りしています。