足立区の小・中学校では、5月2日は「交通安全の日」です。自分の命を守る大切な学習として、綾瀬小学校では「あさがお交通安全プロジェクト」が行われました。

講師には、今年度も高田香さんをお招きしました。そんな高田さんには、とても悲しい過去があります。9年前、大切なお子さまとお別れをしなければならなかったのです。それは、なぜでしょう?



当時、綾瀬小学校の1年生だった高田謙真さんは交通事故にあってしまいました。それは、下校時のお話です。青信号だったので、横断歩道を渡ろうとしました。すると、交差点を曲がってきたトラックと衝突してしまったのです。そして、お母さんである香さんは、謙真さんと急なお別れをすることになってしまいました。
このような体験をする人が少しでも減って欲しい!という願いから、高田さんは全国で交通安全の活動を行っています。
「新しい交通安全リーダーになりたい!」という高田さんは、セーラー服に白の靴下姿に変身。まず、「正しい横断歩道の渡り方」と「自転車安全利用五則」をみんなで確認しました。



また、「あさがおを交通安全のシンボルにしたい!」と願う高田さん。それは、謙真さんが育てたあさがおの種を、当時の校長先生にお願いをして綾瀬小学校で育ててもらったところから始まったそうです。2016年夏にたくさん咲いたあさがおは、今では「けんちゃんのあさがお」として日本全国に広まっています。あさがおを見たら、焦らないでゆとりをもち、交通安全に気をつけてほしい!という高田さんの願いが、多くの人々に届いていることを願います。

最後、質問コーナーでは、たくさんの人が積極的に手を挙げていました。そして、選ばれた児童たちからは、さまざまな質問や意見がありました。



6年生児童
- Qみんなが育てた想いは未来につながりますか?
- A
つながります!!
4年生児童
- Qけんちゃんの種はどれくらい増えましたか?
- A
1kg以上になりました。
5年生児童
- Q全国で事故が多いから、自分もあわないようにしたいと思います。
- A
素晴らしいです。
6年生の代表児童たちがお礼を述べると、「けんちゃんのあさがお」の種をいただきました。交通安全のシンボルであるあさがお!!みんなで大切に育てていきましょう。

命の大切さを改めて教えてくださった高田香さん、貴重な授業をありがとうございました。