新年明けて最初の大きなイベントである「作品展」が、1月17 日土曜日に公開されました。お天気も良く過ごしやすい一日となり、多くの方が美術館・博物館の装いとなった綾瀬小に足を運びました。学年ごとに「図工平面」「図工立体」「書き初め」の作品が展示され、子供たちの豊かな感性に触れて楽しいひととき。5、6年生はそれぞれ3作品の他にも「家庭科」の作品の展示と、当日の図画工作科共同制作が行われ、午後には出来立てホヤホヤの作品も並び、見応えのある素晴らしい作品展となりました。学年ごとにご紹介していきたいと思います。

1年生 「おしゃれなカラス」「パーティーをひらこう」「硬筆書き初め」

 まっくろなカラスがカラフルに変身する「おしゃれなカラス」。顔のかたち、羽の付け方、くちばしのとがり方など、個性があふれ、かわいい大合唱が聞こえて来そうな雰囲気でした。そして、「パーティをひらこう」の、夢いっぱいのケーキ!おとぎの国に迷い込んで、まるでアリスのティーパーティに招かれた気持ちになりました。最高のパーティをありがとうございました。硬筆の書き初めは、「とめ、はね、はらい」に気をつけて一生懸命美しく書いた作品が並んでいました。

2年生 「ふしぎなたまご」「ぎゅっとしたい、わたしのお友だち」「硬筆書き初め」

 様々なアイディアが元気よく生まれた「ふしぎなたまご」。生き物だけでなく、虹やロケット、ゲームまで!子どもたちの想像力はどこまでも広がっていきますね。さらに、触った感触を味わいたい「ぎゅっとしたい、わたしのお友だち」。森の動物や海の生き物、空を飛ぶ鳥たち等、その空間はみんな仲良しのパラダイスでした。今年も硬筆の書き初めです。より美しく書けるように書き順に気をつけ、文字の中心がどこに来るかなども考えて書いたそうです。来年はいよいよ毛筆の書き初めですね。

3年生 「のらなかった幻の1ページ」「綾瀬小楽器ミュージアム」「毛筆『正月』」

 読者好きの三年生は、お気に入りの絵本から「(のっていないけれど)こんな場面があったかも」というページを想像して自由に描いた「のらなかった幻の1ページ」。切り絵あり、クレヨン、水彩画、各自が心赴くままに描いた作品は、吸い込まれて絵の中に入ってしまいそうに感じます。「綾瀬小楽器ミュージアム」では、溌剌とした音が聞こえてきそうな作品がずらり。思わず演奏してみたくなり、興味津々です。初めての毛筆の書き初めは「正月」。子どもたちがのびのびとお正月を過ごした様子を想像し、微笑ましくなりました。

4年生 「新種の化石、発見!」「ギコトンワールド」「毛筆『元気』」

 「新種の化石、発見!」では、想像力を駆使して、自分が発見してみたい化石を「描いて、切って、貼って、埋め込んで、パステルで彩色して」そして自分で発掘した作品。いくつもの工程も重ねた作品は、平面なのに奥行きを感じます。色とりどり美しい、楽しい作品が並んでいました。ギコトンワールドでは細かいこだわりがたくさん見えました。釘と木材で作られた「くぎ人形」たちが暮らす小さな世界を、ガリバーになったような気持ちで覗かせてもらいました。書き初めは「元気」。「今まで学習したことを生かして書きました」という紹介文の通り、積み重ねて学んでいく大切さを感じました。

5年生 「ミラクル マジカル ミラーワールド」「蔵の掃除をしていたら」「毛筆『希望』」、家庭科作品:「小物作り、ランチョンマット、ミニ巾着袋」

 「鏡の特性を生かして、一つしか作っていないのに二つ見えたり、一部しか作っていないのに全体があるように見えたり、合わせ鏡のようにして、永遠に繋がっているように見えたりなど、まさにミラクルでマジカルな世界を堪能する「ミラクル マジカル ミラーワールド」。そして、親戚から蔵の掃除を頼まれたら、何やら古い紙を発見!」というドキドキするようなシチュエーションで描かれた思い思いの作品。「古さ」を表現するのに使ったのは紅茶!?線香?!アイディアに驚きです。書き初めの「希望」のごとく、今年も希望に溢れた毎日になりますように。一針に心を込めて製作された家庭科の作品も圧巻でした。玉結び、玉止め、なみぬいを正しくできることは生きていく上でも大切な技術。きっとこれから様々な場面で役立ちますね。

6年生 「エンブレム コレクション」「あやせ雪まつり」「毛筆『感謝』」家庭科作品:マイバッグ、巾着袋

 「エンブレム コレクション」は幾何学模様があったり、キュービズム風であったり、抽象化したデザインであったり、まるで現代美術館にいるような気持ちになる、興味深い作品がいっぱい!色遣いの美しさも印象的です。「あやせ雪まつりは」、一面真っ白な世界。幻想的な雰囲気に包まれて、吐く息まで白くなりそうな圧巻の雪景色。共同制作で創り上げた雪まつりの塔は各クラス細かいところも凝っていて、見応えがありました。書き初めは「感謝」。6年間の想いがこもった字に思わず込み上げてくるものがありますね。家庭科の作品も見事。ミシンを上手に使って、世界にたった一つだけのマイバックができました。ポケットをつけたり、模様、ワッペンをつけたり、さまざまな工夫と技術が詰まっています。巾着袋は柄布と無地の布を縫い合わせています。工夫したポイントなどが書かれており、一人一人の作品に心の中でブラボーを叫ぶ気持ちでした。

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 足立区綾瀬福祉園、手芸クラブ、アートクラブの素敵な作品たちも会場を華やかに彩りました。作品を作ることが大好き、という気持ちが伝わってくる素敵な作品がずらり。3階の廊下にはアートクラブさんの作品が窓に並び、まさにミュージアムのプロムナードといった雰囲気でした。

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 当日、各教室で参観可能だった「共同制作」の時間。そこで完成した「フォトスポット」は、午後からさまざまなところに展示されました。「フォトスポット」では、作品の一部になることができたり、顔はめパネルになっていたりという参加型の作品も。工夫されていてとても素敵で、五感が大いに刺激される時間となりました。

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 作品展を観覧している時に、5・6年生の図画工作を教えてくださっている吉崎先生にお会いして、お話を伺うことができました。授業を通して大切にしているのは、何よりも「子供たちが本当に制作したいこと、描きたいことを引き出すこと」だそうで、一人一人の心から溢れてくるアイディアを妨げないように、「先生が描いた(作った)お手本を見せない」ようにしているそうです。作品を作るときに「これでいいかな?」ではなくて、「これがいい!」と、自分で納得して作品を作ることを大事にしてくださるからこそ、子供たちの作品は明るい気持ちになるエネルギーを放っているのだなと感激しました。日頃から子供たちを取り巻く環境は「あれをしなさい」「これはしてはいけません」が多い世の中ですが、「あれもこれも、やりたいこと全部できる!」という作品制作は貴重な体験。今回の作品展の開催にご尽力くださいました先生方に心から感謝申し上げます。来年も楽しみです!