情熱を呼び起こせ 綾瀬ミュージックフェスティバル

 綾瀬小学校では、7月4日に児童鑑賞日、7月5日に保護者鑑賞日が開催されました。今回は1日目の児童鑑賞音楽会の様子をお伝えします。

1年生

 初めての音楽会をむかえた1年生。1曲目の斉唱「はじめようコンサート」では、妖精の“音符さん”がハンドベルを鳴らし、幕を開けました。1年生らしい素直で明るい歌声が、会場全体に笑顔を届けました。

 2曲目の斉唱「あおいそらにえをかこう」 は、空に夢を描くような歌詞に合わせて、子どもたちはのびのびと歌います。カラフルな花飾りをつけた小さな手が一斉に振り上げられ「えいやっ!」の掛け声が響くと、会場は一気に盛り上がりました。

 3曲目は斉唱「ドレミの歌」です。“音符さん”の奏でるハンドベルの音に合わせて、色とりどりの花を振るたびに、子どもたちの目がキラキラと輝いていました。会場からの大きな拍手を受けると、「できた!」という達成感と、「楽しかった!」という純粋な喜びが混ざり合った表情に、観ているこちらまで胸が温かくなりました。

3年生

 新学年になってから新しいことに挑戦しようと毎日頑張ってきた3年生。その一つであるリコーダーを使っての合奏「さくら笛~夕焼け超特急」では、タンバリンやカスタネットなどのパーカッションが織りなすリズムと体の動きも加わり、疾走感あふれる演奏となりました。

 斉唱「怪獣のバラード」は、のんびり暮らしていた怪獣が、海を見たさに進み挑戦する姿を自分たちと照らし合わせて歌いました。テンポに合わせて体を揺らしたり、手を前に振ったり。最後は「ヤー!」とポーズも決まり、堂々と歌い上げました。会場も盛り上がり、大きな拍手に包まれました。

5年生

 “音楽を通じて命の大切さや感謝の気持ちを伝えたい” という思いを込めてステージに立った5年生。合唱「この星に生まれて」では、歌詞の一つひとつに心を込める姿と、何度も練習して作り上げた力強いハーモニーの美しさが印象的でした。一人ひとりの声が優しく重なり合い、会場を包み込むようでした。

 元気な手拍子で始まった合奏「RPG」。楽しそうに体を揺らしながらメロディーを奏でるリコーダーとピアニカに合わせてタンバリン隊が頭の上でリズムを鳴らします。鍵盤隊の優しい音と、パーカッションの力強いリズム。仲間とともに進む冒険をテーマにしたこの曲を、心を一つにして演奏しました。会場からは大きな拍手が送られ、子どもたちの表情には達成感と誇らしさがあふれていました。

2年生

 2年生は「みんなが元気になる曲」をテーマにしていました。
 合奏「聖者の行進」では、鍵盤ハーモニカのファンファーレを皮切りに、壮大なマーチがスタート。大太鼓・小太鼓・シンバルのリズム隊がテンポよくリードし、鉄琴やタンバリン、鍵盤ハーモニカが加わると、まるでおもちゃ箱から音が飛び出したかのような楽しさに包まれました。ファンファーレを担当した子どもたちが行進しながら自分の位置に戻る姿も微笑ましかったです。

 合唱「レッツゴーいいことあるさ」では、「さあ!」という元気な歌い出しから、子どもたちの練習の積み重ねが伝わってきました。リズムを体でとりながら歌う姿や、「ゴー!」のかけ声で拳を高く掲げる振り付けには、見ている私たちも思わず元気をもらいました。

4年生

 横一列に並んで壇上へ上がる整然とした入場から、4年生の落ち着いた雰囲気が伝わってきました。
 「音楽の旅へお連れします」という始めの言葉に導かれ、最初に披露されたのは合唱「世界を旅する音楽室」。拳をあげて「出発だ!」という力強い歌声や、二部合唱が織りなすハーモニーが美しく響きました。2番では数人の児童が観覧席脇でダンスを披露し、観客を楽しませてくれました。

 合奏「少年時代」は、鉄琴の幻想的な音色から始まり、多数の児童がリコーダーで演奏に参加するという、まさに一体感のある仕上がりでした。始めの言葉で「大切に気持ちを込めて演奏する」と述べていた通り、丁寧な音の重なりが胸に響きました。児童鑑賞日には、曲を知っている高学年の児童が自然と口ずさむ場面もあり、音楽を通して学年を越えた共鳴が感じられる瞬間でした。

6年生

 最高学年として音楽会全体をリードしてきた6年生。児童鑑賞日では、ステージへ向かう際に担任の先生の「真っ向勝負!」という掛け声に「わっしょい!」と全員で応える姿が印象的でした。今年のテーマ「祭り」を象徴する場面となりました。
 「オープニング」は、音楽会のマナーを伝えるユーモラスな劇。静かに聴くこと、飲食の禁止、拍手で感動を伝えることなど、鑑賞者としてのマナーを自然に学べる演出でした。子どもたち自身がルールの意味を理解し、伝えることで、音楽会全体の雰囲気もぐっと引き締まったように感じます。

 合唱「友〜旅立ちの時〜」では、ソプラノとアルトの重なりが美しく、いよいよ来春の卒業を意識し始めている6年生の思いが込められているようでした。優しく、そして力強く響く歌声が胸を打ちました。

 合奏「Paradise Has No Border」では、金管バンド部のホーン隊をはじめ、マラカス、アコーディオン、鍵盤ハーモニカなど、バラエティ豊かな音が見事に融合。音楽が持つ“楽しさ”を全身で表現していました。途中、観覧席に6年生がやってきて、観客に拍手での参加を促す演出も。最後はアンコールが巻き起こり、保護者鑑賞日には先生方までも巻き込んだ大盛り上がりとなりました。

 児童鑑賞日の最後には、校長先生より各学年へ温かなメッセージをいただきました。演奏や歌声に対する称賛だけでなく、鑑賞する態度や姿勢についても丁寧に言及され、子どもたち一人ひとりに語りかけるような優しい言葉が印象的でした。

 今年も音楽会を無事に開催いただいたこと、先生方のご指導と運営に心より感謝申し上げます。子どもたちの成長を感じられる、心温まる時間となりました。写真や録画を見返しながら、親子で何度でも語り合いたくなるような音楽会でした。